ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

KJ法は頭と心と体で考えるメソッド

9/3のKJ法ワークショップに向け、資料を作成している。
これまでのワークショップでは、みんなで話し合いながら図解を作ることが多かったので、KJ法の説明もみんなでやるということを前提としたものになっていた。
9/3のワークショップでは、一人で図解を作りながら考えを深めるので、一人でやる時にでも違和感のないよう、KJ法の説明用シートを修正した。
 

簡単に説明すると以下のようになる。

  • KJ法は、自分と対話し、頭と心と体で考え、問題を解決するための手法である。
  • 具体的な手順としては、テーマを定め、そのテーマに関するアイディアや意見を出し切り、ラベル化し、まとめる。その結果、深く納得がいき、自然と次へのステップが踏み出せる。


以下、各プロセスの詳細を説明していく。

自分と対話する

KJ法では、自分のアイディアや意見をラベルに書いて外に出す。それによって、自分と自分のアイディアや意見を分離することができる。紙の上に出して眺めることで、自分と対話し、アイディアや意見をどんどん出していける。

頭と心と体で考える

KJ法では、頭をいったん外し、心と体でそのテーマに向き合うことが大切。
より納得のいく道は、まず心と体が感じ、それを言語化するのが頭という順番で心と体と頭の全体を全体を使って考えることで見出される。
頭で考えると、トップダウン的に分類やアテハメをしてしまうことになる。
多くの場合、自分の思考の枠を超えたところに解決策はある。
自分の思考の枠を超えるには、心と体を先行させ、頭は後追いするという流れた大切だ。

問題を解決する

KJ法は、問題解決の手法でもある。
問題解決のためのひと仕事は、判断→決断→執行という順番でなされる。
そのプロセスを問題提起→現状把握→本質追求→構想計画→具体策→手順化に分け、自分が今どのプロセスをやっているかを意識することが大切だ。

テーマを定める

問題解決のプロセスは、問題提起から始まる。
切実かつほどよい大きさのテーマを定めることで、自分の中からそのテーマに関連するアイディアや意見がどんどん出てくる。

出し切る

内部探検をする際には、建前の意見やアイディアではなく、自分を開いて本音の意見やアイディアを出すことが肝心だ。
自分を否定せず、どんどんとアイディアや意見を出し、これ以上出ないというところまで出し切る。
KJ法では、プロセスをきちんと分け、その時のプロセスに集中する。
アイディア出しの段階では、どうまとまるかは考えずに、とにかく出し切って、思いを残さないことが大切だ。

ラベル化する

出したアイディアは、ひとつのラベルにひとつの志という原則に従い、ラベル化する。
ラベルは、単語では書かず、必ず短い文章で書く。
述語の部分に志が入っていることが多いからだ。

まとめる

KJ法では、似ているものを集めるという感覚がもっとも大切だ。
頭で「こうだから似ている」と考えるのではなく、「なんとなく似ている」という心と体の感覚を大切にする。
頭は、集まったラベルの主張や思いを一文にまとめる表札を付ける際に使う。
花火という手法では、似ているものを集めるだけではなく、ラベル同士の関係性も感じながら、空間配置する。
この空間配置の際も、なんとなく落ち着く位置を心と体で感じてラベルを配置していく。
この空間配置が、花火という手法の肝であり、一番感覚をつかむのが難しいところ。
9/3のワークショップでは、この部分の感覚をしっかりと伝えたい。

深く納得する

花火図解づくりがうまくいったかどうかは、「なるほどなぁ!」という深い納得が得られるかどうかで判断できる。
KJ法をやるのは、自分の置かれている現実をいい方に動かしていけるようにするためだ。
そのために力になる「ことば」を自分の中から引き出すための「考える型」がKJ法なのだ。
KJ法では、頭だけではなく、心と体も使って考えているので、その結論が心と体レベルにも落ちている。
そのため、図解ができると、次へのステップが自然と踏み出せる。
深い納得が得られれば、自然と行動は変わる。
肚に落ちたとき自然と内側も外側も解決するんですよね。
munaken.hatenablog.jp

KJ法を「頭と心と体で考えるメソッド」と説明することで、分類やアテハメとどう違うかを説明しやすくなったように思う。