ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

考えを深める会

共楽館界隈のマップづくりで目指すこと

「知ることは考えることから生まれる 考えることは感じることから生まれる 感じることは生きることから生まれる そこから生まれないと心の中で 育ってくれない」(皆川明) Journal - minä perhonen 感じる、考える、知る の順番が大切なんですよね。 munake…

図解を作りながら考えを深めるサポートを

いわきでのKJ法ワークショップが無事終わった。 参加者は、宇都宮大学の石井ゼミの大学院生と石井先生。 rd.utsunomiya-u.ac.jp最後、やはり駆け足になってしまったけれど、参加者全員が自分のテーマでの図解を作り上げ、評価し、発表までいくことができた。…

自分との対話によって当たり前を意識化する

「60代を充実させ、悔いなく一生を全うするために、今やるべきことは?」図解が完成した。 「動ける身体」がやはりすべての基盤となる。 しかし、動ける身体だけでは、仕事で稼げるようになることはできないのだ、ということがハッキリした。 これまで、ポン…

今の自分にぴったりのラベルに絞り込む

わたしは、A3の紙で図解を作ることを基本としている。 A3であれば、手軽にコピーしたり、机の上に広げて書き込んだり、図解化後の使い勝手がいいからだ。しかし、A3で図解を作るためには、ラベル数を絞る必要がある。 A3図解を作る際に最適なラベル数は、経…

出し切って、思いを残さない

テーマが決まったら、次は、そのテーマに関するアイディアや意見をラベル化し、紙の上に出していく。 出し切る その際に大切なのは、「ありのままの自分を受け入れる」という姿勢だ。 そのことについては、昨日「ありのままの自分を受け入れる覚悟から」とい…

ありのままの自分を受け入れる覚悟から

ひとは、どんな時に変わるのだろうか? 変わろう!変わろう!と思っても、なかなかひとは変われない。 そのあたりの機微を的確に表現したエッセイを村上春樹さんが書いている。 『村上ラヂオ』の「スーツの話」というエッセイだ。 思うんだけど、人間の実体…

切実かつほどよい大きさのテーマを定める

KJ法で図解を作成する際には、テーマ設定が決定的に重要だ。 わたしは「切実かつほどよい大きさのテーマにしてください」と伝えている。 図解を作るのは、自分が今置かれている現実を一歩前に進めるためだ。 現実を変えるために明らかにすべきことを言語化す…

アイデンティティを外に置く

今回、「KJ法とは?」というKJ法を説明する一番基本的なシートを改訂するにあたって、左上にまず置いたのが「アイデンティティを外に置く」というラベルだ。 「対話する」ためには、この「アイデンティティを外に置く」という感覚がもっとも大切だと思うから…

未来を照らし導いてくれる図解

トマティスメソッドを後世に伝えるための耳と聲プロジェクトは、2009年に始動した。 最初、ウェブサイトを作った。 次に本を作ろうということで、2010年3月にメンバーで話しながら作ったのが、この「声の本を描く」という図解だ。 先日の耳と聲プロジェクト…

KJ法は頭と心と体で考えるメソッド

9/3のKJ法ワークショップに向け、資料を作成している。 これまでのワークショップでは、みんなで話し合いながら図解を作ることが多かったので、KJ法の説明もみんなでやるということを前提としたものになっていた。 9/3のワークショップでは、一人で図解を作…

トマティスメソッドとKJ法がつながった

小冊子『耳と聲』の書籍版の「第1章 自然体で生きるためのメソッド」を作成する準備として、『耳と聲』全6号の名から「自然体で生きるためのメソッド」というテーマに関連する文章を抜き出し、その中からピックアップして、図解化した。 その図解は、ワー…

正解のない問題に答えを見出していくための考える型がKJ法

まちづくり等のワークショップでみんなで話し合って、アイディアをまとめるときに、グループに分かれ、真ん中に模造紙を置き、ポストイットに自分の意見やアイディアを書いて出し、ファシリテーション役の人がそれをまとめ、グループを代表して誰が発表する…

人生を振り返り未来を描くための図解づくり

9/3に久しぶりにKJ法のワークショップの講師を務める。 前回やったのは、2019年の3月だから、4年ぶり。 依頼してくれたのは、2011年の西村佳哲さんのインタビューのワークショップに一緒に参加していたキクアツ。 彼女は、現在、宇都宮大学の大学院の石井研…

久しぶりに花火図解を作った

小冊子『耳と聲』と同じテーマ、構成で日原先生に改めて語り下ろしていただき、書籍版『耳と聲』を制作しようとしている。 まず『耳と聲01 自然体で生きるためのメソッド』を元に「第1章 自然体で生きるためのメソッド」の原稿を作成するため、7月に第1回…

まちの未来を語り合えるプラットフォームづくり

「このマップを手に行政と市民、企業がお互いの立場を離れ、フラットな関係で一緒にまちあるきしてひたちの大切な記憶を思い出し、その上で一緒に町のワクワクする未来を考えるのに使ってほしい、というのが一番の望み」というのは、大煙突マップをつくって…

各々が肚落ちするところからリスタート

「肚に落ちたとき自然と内側も外側も解決する」 munaken.hatenablog.jp13年目の耳と聲プロジェクトを「やっている」から「やっていく」への転換が今必要。 ear-voice.info各々が何のためにこのプロジェクトをやり、そのためには自分は何をすればいいか、肚落…

文章を深めるプロセスで認識が深まる

何気なく発した言葉が人間存在のどれぐらい深い領域から出てきたかによって決まる。そして驚くべき合致によって、その言葉はそれを聞く者の同じ領域に届く。それで、聞き手に多少の洞察力があれば、その言葉がどれほどの重みをもっているかを見極めることが…

オンライン上に集える場をつくる

Clubhouseを少しずつ使い始めて、感触や使い勝手を確かめています。 note.comこの1週間でClubhouseでいろんな人がラジオ番組を立ち上げている感じですね。 ラジオのような、電話のような、 パーソナルとソーシャルをゆるくつなげるような Clubhouseは、新し…

オンラインで図解を作りながら考えを深める

Clubhouseって、手軽にみんながラジオ番組を始めて、聴いている人がそこに気軽に参加できる場なんじゃないかな? っていうのが、今の印象。 喫茶店で、隣の人たちがおもしろそうな話をしているのを聴いている感覚。 私としては、クローズで仲間とおしゃべり…

過去を振り返ることで未来が見えてくる

過去から現在まで流れてきている自分の人生の「気持ちの流れ」をつかむことができると、その流れを未来へどのように向けていくかを思い描くこともできるようになります。(『精神科養生のコツ』神田橋穣治、p.67) 毎朝、FBの「思い出」で過去10年間のその日…

足下と内側から計画を始める

広く行われている上空と外側からの計画実践に代えて、足もとと内側からの新しい計画手順を導入しなければならない。まずアクティビティ、次に空間、それから建築ーこれが原則である」(『人間の街 公共空間のデザイン』ヤン・ゲール、p.206) この順番がほん…

目標とは何か、どうすれば、そこに至るプロセスをワクワクと愉快にたどれるのか?

朝起きると身体が少し冷えている。 机のわきのオイルヒーターをつけ、三年番茶を温める。 三年番茶をマグカップに入れてベランダに出ると、南の空高くオリオン座が輝いている。 先週の土曜日から那須旅行、上京して本づくり協会出版部会の集まり、音訳フライ…

「向こう岸の景色」とそこに至るプロセスを共に描きたい

向こう岸に渡りたいというイメージがあるからこそ、舟をつくるための木を集められるわけでしょう。向こう岸の景色がたのしみにできると、地味な仕事のひとつひとつが、おもしろいんですよね。 (糸井重里) 地域エキスパート養成講座では、「向こう岸の景色…

今あるものを見える化し、ワクワクする未来を現前させる

今あるものを見える化し、それを元に何ができるか、何をしたいか、最終的にはどんな場、暮らし方が生まれると自分たちが幸せかを考える。 実際の世の中は、「とっくに変わっているのに、 変わってないことにしようとする法則」 みたいなものがあって、それで…

大切な居場所を守る根拠と論理を

「安全や効率化を求めることで切り捨てられてしまうもの、それこそが街の居心地を支えている大切なものだ。それを大切にする根拠と論理を明らかにしたい」という問題意識は、20年前に札幌の円山裏参道でまちづくり活動をしていた頃からずっと持ち続けていま…

地方自治体に適正規模な人員配置を

地方の未来を考える議論の前提として小熊英二さんのこの論は、読んでほしい。 www3.nhk.or.jp地方自治体は、公務員を減らし過ぎたんですよね。 公務員が暇だというのは昔の話。 常時残業をしないと回らないというのは、異常な状態で、そんな忙しさの中で新し…

図解002【すてきな結婚式をするために】

今まで作成してきた図解を紹介するシリーズの第2弾は、2007年に結婚式をするにあたって作成したこの図解だ。 なかなかどんな結婚式にするか、考えがまとまらなかったのだが、この図解を二人でつくることで、コンセプトが明確になった。 手作りで、はなやか…

夢がつながり、応援できる関係が育ったら、何が生まれるか?

「町の中に里山(雑木林とキッチンガーデン)をつくる」というのは、私にとっては一生をかけてもやってみたい魅力的なテーマ。 munaken.hatenablog.jp参加者各人の中のそんなテーマを浮かび上がらせる。 そして、そのテーマ同士がつながり、お互いを応援でき…

ワクワクする未来から現在を眺めることで一歩踏み出せる

石井さんがひたちを訪れて、「10年後の暮らしを描く」図解を作ってから1年が経ったんですね。 今の石井さんにとって、この図解はどんな意味を持っているのだろう? 伺ってみたいです。 自分のこれまでの活動を振り返り、その原点を確認し、ワクワクする未来…

居場所の意味とつくるプロセスを言語化したい

近代文明からの転回 (シリーズ文明のゆくえ―近代文明を問う)作者: 清水博,梅原猛出版社/メーカー: 晃洋書房発売日: 2013/08/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る今、この本を読み進めている。 先日の場のシンポジウムで購入し、清水博さんにサイン…