ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

小さなメディアをひとつひとつ手作りし、必要なひとに届ける

過去の今日の写真を眺めていたら、14年前、札幌で円山裏参道のまちづくりに参加していた頃の写真が表示されました。

 
札幌には、1999年6月から2004年3月まで住んでいました。
大学卒業後の東京〜信州富士見町時代に創造の広場という集まりで一緒に活動していた友人の妹夫婦が札幌で暮らしていると聞き、裏参道で建築の仕事をしている植田さんに会いに行きました。
その時、「まちの何気ない空間が大切だよね」という話で盛り上がり、感覚を共有できる人がいるという喜びから、植田さんがやっていた円山裏参道のまちづくり活動に参加しました。
munaken.hatenablog.jp
 
一緒にまちの未来を描き、まちづくりホームページをつくったり、まちづくりハウスを運営したり、円山裏参道のウェブサイトとマップをつくったり、地域FMの番組をやったり、キャンドルナイトをやったり、まちづくりメーリングリストをやったりと、さまざまな活動をしました。
その活動は、裏参道の拡幅問題に変に巻き込まれてしまい、中途半端な形で終わってしまったのが残念でした。
 
そこで一番わたしが感じたのは、まちの応援団だけいてもしょうがない。まちで暮らし、商売をしている本気の人がいないと始まらない、ということでした。
なので、それ以来わたしは、まちづくりワークショップ的なものとは距離を取り、まちで本気になって店をやっていたり、活動している人を応援するというスタンスでまちづくりに関わっています。
 
わたしが活動を始めるのは、「この人となら一緒に本気になって楽しく活動でき、何か新しい発見があり、それを形にできそうだ」という直観が働くときです。
それが無理だと感じられたら、その活動からは身をひく。
何をやるか以上に誰とやるかが重要なのです。
 
やったらいいと思うことはいろいろ思い付きます。
時間は有限なので、その中で優先順位をつけて取捨選択しないといけない。

人生にはどうしても優先順位というものが必要になってくる。時間とエネルギーをどのように振り分けていくかという順番作りだ。ある年齢までに、そのようなシステムを自分の中にきっちりこしらえておかないと、人生は焦点を欠いた、めりはりのないものになってしまう。(村上春樹

その取捨選択でもっとも重要なファクターは、

  • 本気になって一緒に楽しくやれそうな人がいるか?
  • ものをつくる感覚を共有でき、つくったものをしっかりと受け取ってくれる人がいるか?

なのです。
 
先週、ショックな出来事があり、ずっとモヤモヤしていたことを少しは言語化できたかな?
 
わたしのやりたいこと、やれることは、考えをまとめるお手伝いと小さなメディアづくりです。
当面は、今回のさくら祭りでの風流物の絵はがきづくりとひたちさくら巡りの冊子づくり、『耳と聲』の「はじめに」と日原先生インタビューのkindle化に時間を振り分けていこうと思っています。
 
小さなメディアをひとつひとつ手作りして、それを必要な方に届けることを仕事とする」
というのが、メディアクラフトの本来のあり方なんですよね。
メディアクラフトを始めて20年。
ようやくそこがハッキリしてきました。
 
ちょっと遅すぎじゃない?
とは思うけれど、今ここから始めるしかありません。