ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

児童文学者の案内で十王町高原のまちあるき

今日は、日立市十王町高原のまちあるき。
高原を舞台とした『ぼくとあいつのラストラン』の著者、佐々木ひとみさんの案内で高原を歩く。
児童文学作家の感性で生まれ育った場所を案内していただくことでどんな風景が見えてくるか、とても楽しみです!
 
事前に『ぼくとあいつのラストラン』を読んでおこうと思って、先ほどようやく読み終えました。
しみじみと心にしみるお話でした。

ぼくとあいつのラストラン (新・童話の海)

ぼくとあいつのラストラン (新・童話の海)

「種場所」も案内してもらえるかな?
 
高原は、高原自然塾と椎名酒造がある、ということくらいしか、知らないけれど、グリーンふるさとラインから高原を抜け、十王に下ってくる道は好きで、時々ドライブします。
 
今回のまちあるきを機に高原を歩き回り走り回り、そこで得られた体感を「高原中里周遊マップ」に反映させたいな。
 
その場所を歩き走り回って身体で把握するのが私の流儀です。
札幌も、高松も、新潟も、日立も、そうやって身体で把握することから始めました。
 
思えば、高校時代も陸上部で長距離を走っていたのだけれど、長距離部員はほとんどいなかったので、ひとりで勝手に郡山の町を走っていたな。
大学時代も、広瀬川沿いをよく散歩していました。
 
町を歩き、走るというのが、私は根っから好きなのだと思います。

「どんな目的もなしに都市を歩くのだ「その都市の中に積もり積もった時間的な記憶を読むことであると同時に、これからあるかもしれない記憶を読む…。読む抜くうちに「土地の精霊」とめぐり合う…そのときこそ都市は、その読み歩く者の胸のうちに生きて息づく」(『都市の解剖学』清水徹

この文章が、マップをつくるにあたっていつも頭にあります。
 
高原も「土地の精霊」とめぐりあうまで歩きこみたいな。

書籍版『耳と聲』を図解を作りながら描こう!

今日は、月に一度の耳と聲プロジェクトのミーティングに参加するため上京する日。
このブログは、常磐線の普通グリーンで書いている。
(行きは普通グリーン、帰りは高速バスというのが定番)
 
耳と聲プロジェクトも、今年で10年目。
2014年に小冊子『耳と聲』全6冊の発行が完了した後も、月に1回は上京しているので、打合せで上京した回数は100回を超えている。
ear-voice.info

 
耳と聲プロジェクトでは、編集メンバーでKJ法の花火という手法で図解を作って描きながらプロジェクトを進めてきた。
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今年は、音読のための冊子を制作しながら、来年『耳と聲』を一冊の本にする準備を進めている。
 
今日のミーティングでは、音読の冊子に入れる事例を収集するため、私が文章を音読して日原先生に指導していただく様子を録音するのと、音読の本をみんなで図解を作りながら描こうかな?と思っていたけれど、7/2のクルミドコーヒーでの「小冊子『耳と聲』ができるまで、そして一冊の本へ」の発表に向け、書籍版『耳と聲』を描いた方がいいかもしれないな。

「考えを深める会」は1泊2日でやるのがベストかな

昨日、県北生涯学習センターで図解を作りながら考えを深める会の2回目。
前回の話し合いを振り返り、3回目のパルス討論をして、意見を出し切り、そこから多段ピックアップして24枚の元ラベルに絞り、KJ法の花火という手法でまとめた。

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パルス討論
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多段ピックアップ
ネットづくりでなかなか落ち着く配置が見つからず、かなり時間をかけた。
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実際にやってみて、ネット配置の「落ち着く配置を見つける」という感覚を伝えるのが難しいなと思った。
ここはもう少し言語化が必要かも。
 
14時に始めて17時までに図解化と衆目評価をする予定だったが、17時半頃までかけてようやく図解化の下書きまで完了して持ち帰った。
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今朝図解を完成させ、担当の方に送った。
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これに「やりたい」と「やれそう」の2つの軸で衆目評価を加え、ポイントを明らかにするところまでやろうと思っている。
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担当者の方がこの図解をうまく活用してくださることを願っている。
 
今回2回に分けて「図解を作りながら考えを深める会」をやってみて、このプログラムは1泊2日でやるのがベストなんじゃないかな?と思った。

<プログラム>
<1日目>

14:00 はじめに:このワークショップの目的
14:10 チェックイン:今回のワークショップを通じて何を得たいか?
14:20 KJ法とは?
14:40 テーマ設定:何をみんなで考えてみたいか?
15:00 パルス討論:思いや意見を出し合い、共有する
16:30 話し合いを振り返りながら、ラベルの配置を見直し、固定して、コピーする
16:50 感想の分かち合い
17:00 終了

<2日目>

9:00 はじめに:2日目の流れを説明する
9:10 チェックイン:今日のワークショップを通じて何を得たいか?
9:20 前日の図解の振り返りとラベルの追加:思いや意見を出し尽くす
9:50 多段ピックアップ:もっとも心に響くラベルを24枚程度選ぶ
10:00 図解を作りながら考えを深める:KJ法の花火という手法で
11:30 衆目評価:ポイントを明らかにする
11:40 図解発表
11:50 感想の分かち合い:あなたの中に何が起きたか?何に気づいたか?
12:00 終了

こんなプログラムを一度何かのテーマでやってみたい。

一本足の下駄の効用

昨日の朝、久しぶりに一本足の下駄を履いて近所を一周。
一本足の下駄では重心を一本足に乗せないと歩けないので、自然と姿勢が整う。
matome.naver.jp
下駄から降りると身体が変わったのを実感する。

一本足の下駄を日常履きできるよう、やっぱり早めにコトコト工房に行って、ゴムを付けてもらおう!

私の使っている一本足の下駄は、これです。
amzn.asia

5歳の息子は、今ちょうどバランス感覚が発達している時期。
息子にも買ってあげて、一緒に一本足の下駄で散歩したら楽しそう!
スキャモン曲線 - Kinder Athlete Training
amzn.asia

手間をかけることで得られる体験を充実させる未来を

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昨日、落ち葉ネットワーク里美主催の田植えに家族で参加した。
https://www.facebook.com/ochiba.net.satomi/www.facebook.com

実家が農家で小学生の頃までは手植えだったし、1988年から3年間、信州の八ヶ岳の南麓で田んぼをやっていたので、手植えの経験はある。 
30年近くぶりの田植えだったが、思った以上に身体がやり方を覚えていた。
田んぼに紐を引っ張り、その紐に沿って一列に並び、一斉にどんどん植えていく。
素足に泥を感じ、みんなと協力しながら植えていく感じ、やっぱりいいなぁ!と思った。
私が小学生の頃までの田植えは手植えだったので、たくさんの人手が必要で、田植えの時には親戚や近所の人たちがたくさん手伝いに来てくれ、田植えが終わると、宴会でお祭りのようだった。
あの時の感覚が蘇って来た。
 
私の実家も、中学生の頃からは田植機が導入され、田植えは家族単位の作業となった。
田植えは、田植機で植えるとあっという間に終わる。
効率で言えば、田植機の方が何十倍もいい。
しかし、手植えから田植機に切り替わることで失われてしまったものもある。
手植え自体の楽しさや人とのつながりなど。
 
田植えは、一人でやるととても大変な作業だ。
私自身、信州での田んぼづくり3年目は一人で一反近くの田んぼの田植えをやったことがあるので、それは痛感している。
しかし、大勢でやるとそれはお祭りとなる。
 
田んぼというのは、稲の苗を作り、代掻きまでやってもらえば、あとは人海戦術でできるところがいい。
誰でも参加できるのだ。
 
自分たちの命の源となるお米は、こんな風にみんなで田植えをし、草取りをし、収穫して作るのがいいんじゃないかな?と思った。
効率を追求せず、あえて手間をかけてやることで得られるものがきっとある。
効率を上げて時間を手に入れるより、手間をかけてやることで得られる体験を充実させる。
そんな未来がいいんじゃないかな?

「生きるための目的地」をひたすら行き来することで、私たちの人生は終わってしまうのかもしれない。
でも、私たちの人生がもし「道を歩く」ようなものだとするなら、「目的地」だけが意味を持つわけではないのかもしれない。
「道を歩くこと」自体にも、意味があるのかもしれない。(石井ゆかり

トレイルズ (「道」と歩くことの哲学)

トレイルズ (「道」と歩くことの哲学)

 
あえて手間をかけることで、時は止まり、その中身が充実していく。

ひとつひとつ、ていねいに、おこなうことが、ゆいいつ、じかんを、とめる、ほうほうだ。いそいで、おこなえば、ときも、いそぐ。ていねいに、おこなえば、ときは、まってくれる、かならず。(田口ランディ

私の今年の一番の目標である「内側から時を満たすように日々を過ごす」に通じる鍵がこの辺にあるように感じる。
munaken.hatenablog.jp

『モモ』のさかさまこうじの喩え。

モモは、こんなにゆっくり歩いているのにどうしてこんなに早く進めるのか、ふしぎになってきました。
(『モモ』p.163)

「速度を上げれば上げるほど進まなくなる」
「彼女は、ゆっくり進むほど速く行けました」

ひたちにセンスのいい人たちを招きたい

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空豆が終わらないうちにこの季節の定番、空豆ガルバンゾーのサラダが食べたい!と思って、ガルバンゾーをアマゾンでポチった。
ほしいものさえ決まっていれば今はほとんどネットで手に入る。
そういう点での地方のデメリットはまったくない。
 
地方で暮らすデメリットは、何がほしいかわからない段階で、お店をのぞいて眺めることができないことくらいか。
東京に行く一番の楽しみは、本屋さんやセンスのいい雑貨店に行ってブラブラと棚を眺めることなんだよね。
 
この問題も、その地域にセンスのいいセレクトショップがあれば解決する。
ひたちに足りないのは、そういうセレクトショップなのかもしれないな。
食料品や雑貨、本のセレクトショップがあればなぁ!
ひたちの暮らしやすさをもっとアピールして、センスのいい人をひたちに誘致したいな。
 
海も山も近く、気候が穏やかで食べものがおいしい。
こんな暮らしやすい場所は、なかなかない。
と、福島の山村から始まり、仙台5年→東京1年→信州富士見町11年→札幌5年→東京5年を経て、ひたちに移り住んで10年目の私の経験から自信を持って言えます。
ひたちのベーシックな暮らしの質の高さをもっとアピールできたらいいのになぁ!
munaken.hatenablog.jp

元々ひたちは別荘地として開発されかけた歴史のある場所、
それだけのポテンシャルはあるのだ。
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一流のセンスの人たちにお話会等でひたちに来てもらう機会をつくるところからかな?
そんな場をつくりたいな。

そう考えてくると三春の映理子さんのやっていることはすごいと思う。
オキーフの井上さんをひたちに誘致したのも映理子さんだし。
結局、人とのつながりの中で人は動くんだよね。
 
私もそういう場をそろそろ作り出していきたいな。
ひたちの隠れ家的スペースをつくる?
そういう方向性も含め、移り住む家を考えよう。
 
丹治さんや上島さん、影山さん、西村さん、木村さんなどをひたちに招いて、ひたちの人たちも含め少人数で薪ストーブを囲んでじっくりとやりとりし、できれば泊まってもらって、自家菜園の野菜を振る舞えるような場がつくれたらいいな!

「ある町の高い煙突」映画化による風を活かす

図書館に行ったら、「ある町の高い煙突」に関するコーナーが入り口のところにできていて、大煙突マップも掲示され、朝日新聞の記事も貼られていました。
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視聴覚センターの入り口にも、映画のロケの様子が写真で展示されています。
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何と言っても、中村さんの作ったこの大煙突は素晴らしい!
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「ある町の高い煙突」の映画化に伴い、ひたちにいい風が吹いていて、それを受けて個々に盛り上げようと頑張っている人たちはいるのだけれど、それを大きな動きにつなげていこうという戦略を持って動いている人がいないように思うのが残念。
 
大煙突マップも、大きな動きにつなげていこうという意図を持って制作していたのだけれど、なかなか現実を動かすところまではいけていません。
munaken.hatenablog.jp
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「映画「ある町の高い煙突」で吹いている風を活かすには?」というテーマで「図解を作りながら考えを深める会」をやってみたいな。
munaken.hatenablog.jp