ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

大煙突マッププロジェクトへの想い

「自分の場所に誇りを持つ人間が好きだ」(隈研吾
大煙突マッププロジェクトの1番の目的は、ひたちに誇りを持つ人間が一人でも増えるように、「感じ、思い、考える」機会を提供することかも。
自分の町が好きな人が多い町に自然と人は集まるのでは?
まずはたくさんの人がひたちの町が好きになり、ひたちの町で楽しめるようになるといいな。
楽しんでいる人のところに自然と人は寄ってくる。
 
大煙突マップは、そのためのツールとして使ってほしい。
そして、まちあるきルートとそれをまとめたパンフレットは、マップを使って「感じ、思い、考える」ためのまちあるきをする手助けとして作成する。
 
感じるというレベルでは、対立はない。
それぞれの人の感じ方の違いがあるだけ。
 
「人が「自分が自分である」というセルフエスティームの一番の中心的な概念のベースは「人と私は感じているものや感じ方が違う」「私にしか感じられないことがある」ということなのだ」(『市民の日本語』加藤哲夫、p.48)
 
それぞれの人の感じ方を受け入れ、尊重するということが、まず前提として大切。
 
ひたちの町を深く感じることで、自分がひたちの町で何を大切だと感じているかが思いとして現れる。
その思いを言語化して共有する。
その大切なものを守り、育てて、ひたちの町をワクワクする町とする未来をリアルに思い描く。
 
最後にどうすればその未来が実現できるかを考える。
 
その順番が大切なのでは?
 
人は「考え」のレベルで対立する。
何が正しく、何が間違っているかという考えのレベルの議論にあまり意味はない。
考えはそれぞれの人が何を感じ、何を思っているかの上にある氷山の一角のような存在。
 
その大元となる「感じる」「思う」は、共に町を歩くことでやりやすい。
町を歩いて町を身体で感じ、一緒に食事をしてリラックスする中で出る思いや考えを共有し、まとめていく。
そのプロセスを経ることで、自然な無理のない形で町の未来を感じ、思い、考えることができるのでは?
 
そう考えて、「大煙突マップでまちあるき」の企画を進めています。