ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

今の自分にぴったりのラベルに絞り込む

わたしは、A3の紙で図解を作ることを基本としている。
A3であれば、手軽にコピーしたり、机の上に広げて書き込んだり、図解化後の使い勝手がいいからだ。

しかし、A3で図解を作るためには、ラベル数を絞る必要がある。
A3図解を作る際に最適なラベル数は、経験的に24枚程度、多くとも30枚以内だ。

ラベルを絞る際には、多段ピックアップという手法を使う。

「切り捨てるのではなく、拾い上げる」という姿勢がポイントだ。

まず、「このラベルは一応拾っておきたい」というラベルの左上に赤丸を付ける。

次に、一段目で赤丸が付いたラベルから「やっぱりほしいよ」というラベルを選び、前の赤丸の隣にもうひとつの赤丸を付ける。

このピックアップ作業を最終的に拾う数より2、3割上回る程度の数になるまで繰り返す。
そして、最終段階。
拾いたいラベルを選ぶ。
印をつける筆記具は、中太の赤いペン。
ピックアップされたラベルの中から目標の枚数(24枚程度)に達するまでラベルを拾い、赤く囲む。

元々は、A3で図解を作るという、紙の大きさの制約からピックアップするようになったのだけれど、今では、「これぞ!」というテーマで図解を作る際には、テーマに関して思いつくことをすべて出し切り、多段ピックアップして、厳選したラベルで図解作成をした方がいいと感じている。
ラベルの質が図解の質を大きく左右するからだ。

ラベルは制約なく出すため、ラベルの内容は玉石混交になる。
頭レベルで出したラベルも混じる。
図解の元ラベルとして使いたいのは、心と体も納得する、心から「そうだな!」と思えるラベルだ。
そういう「今の自分にぴったりのラベルに絞り込む」ことが大切なのだ。

しかし、それほどのテーマでない場合やラベル数が少ない場合は、内部探検で出たラベルをそのまま空間配置し、図解化に進んでもいい。