ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

ただそこにいるだけで世界に参加している

Twilogで過去の今日の投稿を眺めていたら、森田真生さんの以下の投稿を5年前にリツイートしていました。





本当にそうなんですよね。
ただあることの力。
それをベースにしたい。

ワクワクする未来から現在を眺めることで一歩踏み出せる

石井さんがひたちを訪れて、「10年後の暮らしを描く」図解を作ってから1年が経ったんですね。
今の石井さんにとって、この図解はどんな意味を持っているのだろう?
伺ってみたいです。

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自分のこれまでの活動を振り返り、その原点を確認し、ワクワクする未来を描き、そのために何をするかを考え、具体的なスケジュールに落としていく。
折に触れてこういうことをするのが、今に集中し、地に足のついた日々を送るために大切なんじゃないかな?

先日、こう書きました。
ひたちに移って10年が経ちました。
今が自分にとってそんな時期のようです。
 
「来るべき状態、あるべき自分」を思い描いて、そこから現在を眺めることで一歩踏み出せるということもあるんじゃないかな?
 
KJ法の図解には、現実を一歩前に進める力があるのでは?
その可能性を信じ、探求しています。
munaken.hatenablog.jp

こうFBに書いたら、石井さんから以下のようなコメントをいただきました。

宗形さん、まさに、この時間があったからいま丁寧に自分のやることと向き合えていると思います。場所を変え、時間をつくり、ひとりで集中する時間をとれたのも良かったです。

嬉しい言葉でした。

まちの補助線としての駅ピアノ

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日立駅の駅ピアノが今日から始まりました。
どういう経緯でここにピアノが置かれることになったのか、とても興味があったので、オープニングセレモニーを見にいきました。
 
女性フォーラムやひたち親子の広場の方々が駅にピアノがあったらいいね!
と話していたところ、ピアノの提供者が現れ、
じゃあどうすればいいか?というのを森さんに相談に行き、
日立市のシティプロモーション室や日立駅、シーバーズカフェ、ぷらっとひたちを運営する観光物産協会などの協力が得られ、実現に至ったようです。
 
ひたち各所の食べ物マップの作成といい、女性フォーラムの女性陣の実行力は素晴らしいですね!
 
先日参加した場のシンポジウムで、ランドリーカフェをつくった田中元子さんが「真っ白な画用紙には何も起こらない。そこに適切な補助線を引くことでことが起こる」と語っていたのが印象的でした。
「場のシンポジウム 2019」開催します - 場の研究所 ホームページ

 
この駅ピアノは、とてもいい補助線なんじゃないかな?

この補助線をいろんな人が活かし、ピアノを取り巻く場に自分たちの<いのち>を与贈することで、場の<いのち>が育ち、そこが<いのち>のオアシスとなっていく。
清水博さんが場のシンポジウムで語ってくださったことが、日立駅で起こるのでは?
と期待して、見守っていきたいと思っています。

居場所の意味とつくるプロセスを言語化したい

今、この本を読み進めている。
先日の場のシンポジウムで購入し、清水博さんにサインをしていただいた本だ。
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私にとって、とても大切な本になる予感がしている。
 
清水さんは、現在87歳。
場の研究所を主宰し、居場所の哲学を研究している。
私にとって「居場所」というのは、とても大切なキーワードだ。
私のメインテーマは「居場所をつくる」ことだと言ってもいい。
ひたち帖や考えを深める会、耳と聲プロジェクトの活動は、そのベースの上にある。
 
この本を読むことで、居場所の意味とそれをどうつくるかを言語化するヒントが得られるのでは?
と期待している。
 
清水さんの場の研究会や哲学カフェにもできるだけ顔を出し、自分の考えたことを聴いていただき、しっかりと自分のベースを固めていきたいと思っている。

ワークショップ「自分の喜びのコアを見つけよう!」

8年前の9/18、宇都宮で開催された「自分の喜びのコアを見つけよう!」というワークショップのファシリテーターを務めました。
友人のキクアツが主催したワークショップです。
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キクアツとは、その年の6月末から開催された、西村佳哲さん主催の女神山での5泊6日のインタビューのワークショップで知り合いました。
https://www.livingworld.net/interview_takata/

思えば、そのワークショップには、キクアツをはじめ、ヤシボンも、ゲンちゃんも、ナーミーも参加してくれていたんですよね。
 
さて、その手順をSNSに投稿していたので、転載しておきます。

18日に宇都宮で開催される「自分の喜びのコアを見つけよう!」ワークショップのファシリテーターを務める。

「早朝、海まで走っていって、海から昇る太陽を眺める時間が好きだ」というような、自分が喜びを感じる場面を切り出してラベル化し、KJ法で組み立てていく中で自分の喜びの核を見い出そうという試み。

午前中の1時間半で自己紹介、やり方の説明、自分が喜びを感じるシーンを思い出してラベル化し、ピックアップするところまでやりたい。昼食時にそれを味わい、午後の2時間半でまとめつつ自分を掘り下げ、お互いの喜びの核を発表し合、感想を述べ合って終わりという流れかな。

2時間でどれくらいの枚数のラベルなら無理なくまとめられるかが進め方のポイントだ。似ているラベルをまとめ、表札を付けるという要約の作業を2段階はしたい。そのためには、24枚くらいの元ラベルが適当か?でも、初めてKJ法をやる人が24枚のラベルを2時間でまとめられるか?事前に要検証。

ワークショップという場で、ふだんなかなかできない自分と対話し、掘り下げていく作業をするのもおもしろいのでは?18日のワークショップは3日間のワークショップの中の2日めのプログラム。一日単位でも申し込めます。

「自分が好きな場所・コト・人を、身近な場所にどれぐらい持っているか?どれくらいそれに気づいているか? がなにより大切な気がしてきた」(『いま、地方で生きるということ』p.157)という西村さんの感覚にも通じるワークショップだと思います。

「ことばはその人の中からその人の力で出てこなければ、力にならないのです」(『市民の日本語』)という加藤哲夫さんの言葉がずっと頭の中に響いています。KJ法というのは、自分の力になる言葉を自分の力で産み出すのにとても有効なツールだと思います。

自分の原点を確認しておくというのは、とても大切なこと。
このワークショップの流れは、今でも使えるのでは?

週末定例10km走は、一週間の区切りの時間

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今週末もここに座って海を眺め、波音を聞き、風に吹かれることができた。
一週間の区切りの時間。
昨日は、この海辺にあるうのしまヴィラで原田さんと「大煙突とさくら100年レジェンドプロジェクト」のことなど、いろいろと話せ、ひたちのワクワクする未来を予感することができた。
原田さんと佐々木ひとみさんをつなげることができたことも嬉しい❗️
この出会いに花が咲き、すてきな実がつきますように❗️
今日は、高原のまちあるきとガイドブックづくりのためのランチミーティング
そして、その後、里美に岡崎さんに会いに行く。
いろんなところでワクワクする未来が始まりつつあります。

図解001【こうして仕事にやりがいが感じられなくなっていく】

1987年にKJ法を本格的に使い始めてからもう32年が経つ。
KJ法は、私にとって対話のツールとして始まった。
そして、その可能性を追求するために、「図解を作りながら考えを深める会」を始めた。
munaken.hatenablog.jp

「図解を作りながら考えを深める会」は、なかなか再開できずにいるが、代わりに「図解を作りながら考えを深める会」のページ上でこの32年間作ってきた何百枚もの図解の一部を紹介することで、KJ法の持つ可能性の一端を感じていただきたいと思い、連載を始めることとする。
セキュリティチェックが必要です
 
1枚目の図解は、2004年8月21日に作成した「こうして仕事にやりがいが感じられなくなっていく」という図解だ。
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2004年の夏、友人からの依頼で京都でKJ法を使ったワークショップをやることになった。
そのプリテストをやりたいということで、札幌時代に私たちがやっていた円山裏参道のまちづくり活動の研究で修士論文を書き、東京の都市計画事務所に就職していた野渕君を誘った。
彼は、用事があって来れず、代わりに会社の後輩の女の子とその友人がわが家にやって来た。(その後輩の女の子が現在の妻である)
「テーマはなんでもいいよ」と言ったら、当時二人とも仕事に行き詰まっていたようで、「こうして仕事にやりがいが感じられなくなっていく」というテーマで話をし、まとめていくこととなった。
この後、このテーマで終わってしまうのはちょっとどうかと思ったので、このテーマを反転させ、それならどうしたらいいのか、というテーマでもう一回まとめの会をやった。
彼女の友人は、それで肚が決まったらしく、辞めてもいい覚悟で職場の上司に掛け合ったところ、自分の希望の職場に移れたそうだ。
その彼が、今、私がかつて暮らしていた八ヶ岳南麓に移住しているというのは、おもしろい偶然。
彼は今、何を考え、何をやろうとしているのか、訪ねて話を聴きたいな!
と昨年から思いつつ、なかなか実現できないでいる。