ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

声の力

今朝、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』という本を読んでいたら、次のような文章がありました。
 

同じ言葉(たとえば夫が妻に言う「愛してるよ」)でも、言い方によって、陳腐なセリフにも、特別な意味を持った言葉にもなりうる。その言い方は、何気なく発した言葉が人間存在のどれぐらい深い領域から出てきたかによって決まる。そして驚くべき合致によって、その言葉はそれを聞く者の同じ領域に届く。それで、聞き手に多少の洞察力があれば、その言葉がどれほどの重みをもっているかを見極めることができる。(p.78)

愛するということ 新訳版

愛するということ 新訳版

これって、まさに声の力ですよね。
「声は人格です」ということをまさに表している文章では?
と思って、参考までにみなさんにご紹介します。

この本、ほんと古典的名作です。
「愛は技術である」と冒頭にあり、愛の技術を習得する過程は「理論に精通」し、「その習練に励む」こととあります。
そして、その前提となるのが「この世にこの技術よりも大切なものはない」という確信だとのこと。
これは、まさに今つくろうとしている「声の絵本」にも当てはまることであり、参考になるのでは?と思い、先日、本屋さんで購入しました。
みなさんも、本屋さんで見かけたら、ご覧になってみてください。