ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

効率化することで失った豊かさを取り戻す時代では

栗の渋皮煮、ようやく完成!
いったい何日かかったんだろう?
 
お金に換算すると消えてしまう充実や豊かさが手づくりにはある。
稲刈りもみんなで手植えして、日々世話し、みんなで手刈りして収穫すると、そのプロセスに生の充実や豊かさが生まれるんだよね。
 
効率を重視し、何でもアウトソーシングし、お金に換算する生き方から、自分の必要なものは手作りし、その手作りするプロセスに充実や豊かさを感じる生き方にそろそろ転換していった方が楽しく暮らせるんじゃないかな?
 
地方には、都会ほどの消費の楽しみはないけれど、作り出すための素材は豊かにある。
地方で暮らす豊かさは、消費する側から作り出す側に回ってこそ、味わえる。
 
私の場合は、阿武隈山地の山里で育ち、手植えを小学生まで経験している。手植えの時代は、親戚や近所の人がみんなで手伝ってくれて、田んぼに並んで息を揃えて植えていった。
田植えが終わると、みんなで夕ご飯を食べる。
それは、お祭りのようだった。
田植え機が導入されると、田植えは家族単位で完結する作業となった。
 
効率化することで得られた時間で私たちはいったい何をするというのだろう?
そこで失った生の充実や豊かさをもう一度取り戻すべき時代が来ているんじゃないかな。