ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

「やる気」についてのメモ(1)

『「〜しなさい」と言わない教育』(平井雷太)から心に響く言葉を以下メモします。

「~しなさい」と言わない教育

「~しなさい」と言わない教育

「自然学習力」は生きる力そのものなのです。一人ひとりの中に潜んでいるそんな力をどうすれば引き出すことができるのでしょうか。どうすればそんな力が湧き出てくるのでしょうか。それが本来、「教育の課題」として考えなくてはならないものだ。(p.iii)

今の自分の課題であるとともに長男にどう対応すればいいかを考える上でも大切なこと。
  

「できる」と思っていたはずのことが「できない」と気づいたときに、強烈な「自然学習力」がその人の中に育まれていくのではないでしょうか。だからこそ、そこで必要なことは、一人ひとりにとっての強烈なまでの「できない」自覚です。(p.iii)

「できない自覚」が自己否定につながらないことが大切。
自己否定してしまうと、やる気はなくなってしまう。
できない自分をどうしたらそのまま受け入れられるようになるのだろう?
 

体の深いところで「不快」を感じれば、自分の意識を越えて、それが「快」に向かっていく。…最も大事なことは「何ができないことであるかを自覚し、できないことで悩まず、できないことを受容すること」…そうしたときに、命の本然は「できる」に向かって、勝手に動き始めていきます。動かずにはいられなくなります。(p.iv)

「何ができないことであるかを自覚し、できないことで悩まず、できないことを受容すること」がもっとも大事だというのは、そのとおり!だと思う。
でも、それができないから、そのできないことから目を背けて現実逃避したり、短期的な快楽に向かってしまうんだよね。
マティス流に言えば「ゼロになる」ということ。それはどうすれば可能なのだろう?
「ハミングをやり続ければいい」という答えでは、納得がいかなくなっているのだと思う。
 

教育者とは、いついかなる場所にいても、
そこに育ちたいと思っている人がいたとき、
その人が何々ができる、何々ができないと無関係に
その人が潜在的にしたいと思っていることを
スッと提案できる人
なのだ。(p.vi)

そういう人でありたい。
そのためには、「その人が潜在的にしたいと思っていること」を感じられる身体であることが必要。
そのためのメソッドがトマティスメソッド。
そして、潜在的に思っていることを浮かび上がらせる方法論が必要。
それがKJ法
 

自分のしたいことを自分で選ばず、人の提案にのってみることで、自分でも予想もしなかった自分との出会いが起こる…自分の「できる・できない」を自分で決めないやり方…提案されたことが「できるか・できないか」わからなくても、それが「したいことか・したくないことか」わからなくてもいい。とりあえず、やってみる。やってみることで、できるとも思っていないかったことができていきます。自分の中から思いもしなかった力が引き出されていきます。(p.12)

ここが今の自分にとっての大きなポイントなのだと思う。
でもそこになかなか踏み出せない。
今はいろんな提案を拒否してしまうことが多い。
ボランティア的なことをどんどん引き受けてしまうと、忙しくなってしまうのでは?忙しくなるのは嫌だなという気持ち。
お金にならないことばかりやっていると、経済的に自立できないという不安。
でも、だからと言って何もやらなければ、どんどん孤立していってしまい、自分の世界がやせ細っていく。
この状態を続けられるのも、今年の12月までと期限も区切られている。
12月までに月10万円をコンスタントに稼げる態勢をつくらないといけない。
というわけで、じっとうずくまっていた状態から本を読み、書くことで模索を始めたのが今ここ。
 

起きている問題を否定せず、治そうとせず、それを受け入れることによって、事態は気がついたときに変わっている。(p.22)

否定せず、治そうとせず、受け入れることで自然と変わっていく。
今の自分は、こんななずじゃないと自分を否定しているんだろうな。
 

この段階で、私が決めていたのは、「教えないこと」「採点しないこと」「学習するべき教材を私が決めないこと」の3つだけでした。(p.25)

らくだ学習法がもっともいいだろうというのは、ずっと昔から感じていること。
実際、長男が小学校一年生になって勉強しないといけなくなり、無理やり勉強させている状況がよくないというのは痛感している。
でも、実際に入塾してやり始めるというところまで踏み出せないでいる。
まずは自分が平井さんの本を読んで納得し、妻を納得させられるところまで理解することが必要なのだろう。
 

やる気が失せないようにするためには、自分に対して「〜しない」というタガをかければいい…「怒鳴らない」「手を挙げない」「馬鹿にしない」というタガです。(p.26)

自分にもこのタガが必要。
タガをかけることから、それではどうすればいいか?という模索が始まる。
 

あとでこれらが「押しつけない・命令しない・強制しない」という言葉に集約され、らくだ教材を使って生徒を指導していくうえで重要なコンセプトになっていく(p.26)

「押しつけない・命令しない・強制しない」で学ぶ力がつくのが理想。
これがどのようにすれば可能なのか、この本を読みながら長男で試行錯誤していきたい。