ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

現実を一歩前に進めるためのメディアづくり

「実際の世の中は、とっくに変わっているのに、
 変わってないことにしようとする法則」
 みたいなものがあって、それで、
 もっとこうなればいいのにということが
 うまくいかなかったりしているんだよなぁ…
 
 そこをすり抜けて未来の側に進むためには、
 とにかく「実際の世の中」に、モデルをつくることだ。
 「ほら、こんなふうに、もう」と言えるケースをつくる。
 それがひとつふたつだと、例外あつかいされるけれど、
 ある程度の数が揃いはじめると、無視はできにくくなる…
  
 もともと、未来というのは、
 現在のなかに組み込まれているものだ。
 光をあてて、よく見えるようにするだけで、
 「こんなに変わってきていたのか」とわかりやすくなる
糸井重里

 
3年前の今日の投稿。
FBの「過去のこの日」で出て来て、改めて「そうだな!」と思った。
 
1990年代の前半は、KJ法でアンケート情報や調査をまとめるのが主な仕事だった。
KJ法というのは、頭でまとめられるものではなく、いったん身体を通さないとまとめられないので、まとめるのはかなり大変である。
それが大量ラベルになると、体も心も相当に疲れる。(最高で約2000枚。500枚くらいのまとめはよくやっていました)
しかし、それを報告書にまとめて提出しても、お金は貰えるけれど、現実は何も変わらない。
ということを繰り返すと、「もういいや」という気分になってくる。
 
その感覚があるので、私はKJ法を現実を動かせるものに使っていこうとするのだと思う。
 
それは、本づくりにしてもマップづくりにしてもそう。
本をつくるのも、マップをつくるのも、それを通して現実を一歩前に進めていくため。
 
「現実を一歩前に進める」というのは、私にとっては「私たちの居場所をつくる」ということなのかな?