堤防によって失われてしまった風景。
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どうしてこうも無造作に大切な風景を壊してしまうのか?
100年に一度の津波からの安全のために、100年の生きられる風景が犠牲になっていいのか?
それでいいという人は、コンクリートの箱の中で暮らせばいい。
誰のための堤防のかさ上げか?
工事業者の経済的利益ためのかさ上げなのでは?
風景の中で人は生き育つ。
子供たちに一番残すべきものは、暮らしを豊かにする美しい風景なのでは?
現在の経済的利益のために大切な風景を壊す愚かさ。
「人間ができることは「風景」を見いだし、「風景」をつくること。けれども、「風景」をつくりだすのは人間だけれども、のこるのは人間ではありません。「風景」です。そのように「風景」がこの世をつくってきたし、つくっているということを忘れるべきではない。そう思うのです。
人間が主人公となって「風景」をこわしてしまって何ものこさないことほど、無残な光景はありません」(『なつかしい時間』長田弘、p.180)
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- 作者: 長田弘
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昨日、うのしまヴィラの原田さんと話をして、大田尻海岸のあの美しい風景は、原田さんあの場所でうのしまヴィラを営み続けてくださっているからこそ保たれているのだということがよくわかりました。
![f:id:munakata_kenken:20180518055748j:plain f:id:munakata_kenken:20180518055748j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/munakata_kenken/20180518/20180518055748.jpg)
風景を守り続ける人がこの世界の「灯守り人」なのだと思います。
「自分の小宇宙をしっかりと確保し続けている人や場所こそが、この均質空間のオアシスとなりうる。それを大事にしていきたい」
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この思いは、ずっと変わりません。