わたしのマチオモイ帖展への出品をきっかけに、昨年2月から今年の2月にかけて、『ひたち帖』2013春、夏、秋、冬号を作った。
わたしのマチオモイ帖 | 「my home town わたしのマチオモイ帖」は、全国のクリエイターが、それぞれ自分の思いのある「町」を冊子や映像で紹介する展覧会です。
今週の日曜日(3/23)まで東京ミッドタウンで展示されているが、残念ながら今年も観に行けそうにない。
『ひたち帖』2013冬号の編集後記に以下のように書いた。
昨年春から作り始めた『ひたち帖』も、この冬号でひとめぐりした。このひとめぐりを繰り返すことが、日々をていねいに暮らし続ける手助けになるように思う。
大切なのは、少し先の暮らしを思い描いて、各季節の物語を作っていくこと。秋号と冬号の発行が送れてしまったのが反省点だ。次の春号は、自分たちにとって最小限の内容に絞り込んで、春が訪れる前にさくっと作りたいな。
『ひたち帖』2014春号を2月中に作ろうと、表紙とページ割りを作り、中身も作り始めたのだが、そこで作業が止まってしまっている。
『ひたち帖』を出し続けたいと思いつつ、その作業が負担になっている感じ。
とりあえず、何もしないよりはと思い、「ひたちきまぐれ歳時記」というブログを作った。このブログに『ひたち帖』のコンテンツになりそうなものを書きためていこうと思っている。
「きまぐれ歳時記」という言葉は気に入っていて、2000年に初めて作ったホームページの名称が「札幌円山きまぐれ歳時記」だった。
2004年に移ってからは「武蔵野きまぐれ歳時記」という名前に変え、2005年で更新が止まっている。
ネット上の「きまぐれ歳時記」という形で情報発信を初めてベースにあるのは、2000年に作った「なぜ今、インターネット上に「歳時記」か?」という図解だ。
日々を耕すことで生命感覚がよみがえる。歳時記の場にお互いの日々で出会った事実を持ち寄り、やりとりが積み重なることで、場が育ち、わたしの歳時記ができていく。その歳時記が自然に根ざしていきいきと生きる暮らしの源泉となる。
そういう場を作り出したいと思って、「きまぐれ歳時記」というサイトを立ち上げたり、札幌円山裏参道のまちづくりサイトで歳時記ページを作ったり、ひたち帖を作ったりしてきたのだと思う。
「文化誌が街の意識を変える展」が3月末から東京で開催されるという情報をネットで見つけた。直観的に「これは行かなくては!」と思った。
「文化誌が街の意識を変える展」(3/27〜6/15)http://t.co/7pchfDmLPF
— 宗形憲樹 (@munaken) 2014, 3月 20
『ひたち帖』を今後どうしていくかのヒントが得られそうな気がするからだ。
「今、日本じゅうに「地元文化を再確認する冊子」が増えています。それらは広く日本じゅうに発信されたり、地元の個性、魅力の再発見にと発刊されています」 http://t.co/awz81yX2o3 :『ひたち帖』が目指したのは、「街の意識を変える」文化誌なのかもしれない。 #ひたち帖
— 宗形憲樹 (@munaken) 2014, 3月 20
『ひたち帖』は「文化誌」というよりも、今暮らしている場でいきいきと生きる手助けとなる「生活誌」を目指しているのかもしれないが。