通勤する妻と一緒に歩き、浜の宮通りで別れ、畑に向かった。
宮田小学校の学校菜園のわきにマリーゴールドタンジェリンジェムの大きな株があった。
歩くと発見がある。
畑のへりに座って育ちつつある作物たちをながめた。
ふとわきを眺めると、ピンク色のかれんな花が咲いていた。
今年はわりとまめに草を刈っているので、大きな雑草が繁茂せず、こんな小さな花が日を浴びることができているのだろう。
通勤路の途中、昨年の大震災でいたんだ家が壊され、更地になっている。
毎年サクランボが実をつけ、沈丁花の香りが漂ってきた家だ。
その更地は、大きな雑草で覆われている。
日本は自然豊かで、放っておけば雑草で覆われる土地だ。
農村の美しい風景も、人の手が入って管理されているから保たれている。
わが小さな畑も、ちょっと草刈りしてあげるだけで、そこに元々あったかれんな花が姿を現してくれる。
小さな場所を大切に見守り、手を入れることで、見えてくる豊かな世界がある。
そんな場所を大切にしたい。