ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

マップづくりをどう進めるか?

映画「ある町の高い煙突」をきっかけに日立を訪れたり、大煙突をめぐる物語に関心を持った日立市民がまちあるきをするためのマップを制作してほしいという依頼が映画を応援する会からあり、昨年秋から今年の3月にかけ、「大煙突マップ」を制作していた。
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大煙突マップを制作するにあたって「大煙突マップづくりをどう進めるか?」を図解を作りながら、描いた。
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ここでまとめたプロセスが、今後マップづくりをする際のプロセスとして活用できると思うので、整理しておこうと思う。
 
マップづくりには、以下のプロセスがある。

  • どんなマップにしたいか、はっきりさせる
  • 制作体制をつくる
  • 情報を集め、整理する
  • ベースマップをつくる
  • 情報をセレクトする
  • マップに仕上げる
  • ブラッシュアップする
  • 完成させる
  • 活用する

 
それぞれのプロセスについて、以下詳述していく。

どんなマップにしたいか、はっきりさせる

まず、マップの制作を依頼してくださった方から「マップが誰に使ってほしいか?」「どんな目的のマップにしたいか?」「マップに何を載せたいか?」「どんな雰囲気のマップにしたいか?」を聴き取り、どんなマップにしたいかをはっきりさせていきます。
 

制作体制をつくる

プロジェクトリーダーやデザイナー、制作者、まちあるきメンバー等の制作チームを作り、役割分担をする。
 

ベースマップをつくる

取り扱いのしやすさからA3のマップにすることが多い。
ベースマップの元とする地図データをダウンロードし、マップの範囲をおおよそ決め、A3出力する。(国土地理院の「電子地形図25000オンライン」や「ヤフー地図」を利用することが多い)
net.jmc.or.jp

map.yahoo.co.jp

マップとして必要な要素(山、川、海、駅、道、ランドマーク)をA3マップ上で整理する。
 
載せる場所が決まったら、最終的にマップのエリアを決めて、ベースマップの仕上げに着手する。
載せる情報の混み具合によって、地図の縮尺は適宜変更する。
また、どんな雰囲気の地図にしたいかによって使用する筆記具を変える。
 

情報を集め、整理する

関係者への取材やまちあるきによって載せたい情報をどんどん集め、一覧できるよう整理していく。
 

情報をセレクトする

載せる場所をマップに載せられる程度にセレクトする。
 

マップに仕上げる

A3のベースマップにセレクトした場所の名称、キャッチコピー、詳細情報を記入する。
 

ブラッシュアップする

マップを使う方々の意見を聴きながらブラッシュアップする。
 

完成させる

印刷に出し、納品を待つ。
 

活用する

マップ制作の目的に従って、マップを活用する。
大煙突マップの場合、当初想定した活用目的は「ひたちの町を深く理解する手がかりとなるマップとする」ということだった。
 
夏にかけて、中里と高原を周遊して楽しめるひたちの山里マップを作成する予定です。
ここで整理したプロセスで制作を進め、その結果を受けてまたプロセスをブラッシュアップしていこうと思います。