ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

過去の記憶と未来のヴィジョンは同じ場所でつくられる

購読している「石井ゆかり@筋トレ」の「「記憶」と「未来」は、同じキッチンで。 1/2」で石井ゆかりさんが紹介していた以下の引用がこの2、3日ずっと頭にある。
 

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ヘンリー・モレゾンは、15歳の誕生日に初めて大きなてんかん発作を起こした。(中略)激しいけいれんに見舞われる未来を突きつけられて、ヘンリーは実験的な手術を受けることにした。脳の両側頭葉の中央部分を(海馬も含めて)切除する手術である。
ヘンリーの発作は治まったが、悲惨な副作用がともなった。人生の残りの期間、彼は新しい記憶をいっさい確立できなかったのだ。
しかし話はそこで終わらない。彼は新しい記憶を形成できなかった上に、未来を想像することもできなかった。
 
記憶の目的はたんに過ぎたことを記録することではなく、私たちが未来へと前進できるようにすることでもある。明日ビーチで経験することを想像するとき、過去からの情報を再結合することによって想像上の未来を組み立てるのに、とくに海馬が重要な役割を果たす。
(『あなたの脳のはなし』デヴィッド・イーグルマン 早川書房より)

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記憶と未来についての想像は、脳の同じ場所(海馬)で行われている。
未来のヴィジョンは、過去の記憶を元に組み立てるしかない。
過去の記憶も未来のヴィジョンも、現在頭の中にある過去の記憶の断片を組み合わせて作られたものという意味では同じ。
ここに過去を振り返る意味を説明する際のキーポイントがあるように思う。
この辺りをうまく説明できれば、大煙突マップを片手にまちあるきをする意味が伝わるのでは?と感じている。
 
そろそろ、「大煙突マップで何をしたいのか?」をKJ法の花火を使ってまとめる機が熟してきたのかな。