ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

「生前供養」としての小冊子づくり

六車由実さんの「「生前供養」としての高齢者介護」という文章の中で書いている「生前供養」の考え方がおもしろい。

医学書院/週刊医学界新聞(第2991号 2012年08月27日)

「平川さんはさらに,高齢者介護=生前供養を次のように意味付けている。《 「供養とは,その人のやってきたことを一度きちんと聞き出して,顕彰して,埋葬するという儀式」だ。だから,生きている間にどんなふうに生きてきたのかをちゃんと聞き出して,語られたことを綴っておく。そして浮かび上がってきた歴史を亡くなった後も次の世代に引き継いでいく》と」 

 

これこそメディアクラフトの「小さなメディアづくり」でできることだし、やりたいことだと思った。

平川さんが語る「聞き出して,顕彰して,埋葬する」という「生前供養」という言葉は,そうした私の試みる聞き書きを深いところで意味付けてくれるように思えたし,また,さらには,一方的に「介護する/される」には収まらない,より豊かな高齢者介護の可能性を開いてくれるようで嬉しくなったのであった。

 

こういう視点、とてもいい!