ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴りたいと思います。

名刺は等身大の自分を伝える最小のメディア

知り合いのデザイナーの方にメディアクラフトのロゴと名刺のデザインをお願いした。
早速作ってくれたロゴは、メディアクラフトのMおよび宗形のMと本の形を重ね合わせたものだった。

それを見ての第一印象は、メディアクラフトが作るのは本だけじゃないんだけどなぁというもの。
メディアクラフトは、1995年に「智恵の蓄積・再生産システムの創出」をテーマに出発した私の個人事務所だ。
その当時の中心となる仕事は、KJ法を使っての情報まとめだった。
アンケートの自由意見欄や会議、サポート電話、フィールドワークのまとめ等をしていた。
KJ法を使ってまとめていくと、一般の人の何気ない日常の言葉をまとめていく中から全体を包括しつつ、本質を突いた鋭い意見が浮かび上がってくるのを感じることが多い。
一人の専門家の言葉よりも、一般の人たちの言葉を丁寧にまとめていく中から浮かび上がる言葉の方がずっと豊かだと実感する。
その時考えていたメディアとは、そういう一般の人たちの言葉から暮らしに役立つ智恵を浮かび上がらせる仕組みだったのだと思う。

当時、サポート電話を録音したものを書き起こしたテキストから元ラベルをKJ法でまとめて問い合わせ内容の全体構造を作り、それを元にサポート支援システムを考案する仕事をした。
そのシステムが一つの雛形だった。

そのプロジェクトは、つまらないお金のトラブルから崩壊してしまい、その後はテクニカルライターとして数冊の本を書いた。
著者として名前が出ている本があったおかげで、1999年に札幌のITベンチャーに雇ってもらうことができ、2009年まで10年間、テクニカルライターとしてサラリーマン生活を送ることができた。(その間、東京に移り、マニュアル制作会社からシステム開発会社へと会社は変わったが)

2009年に日立に移って、個人事業者としてメディアクラフトを再開してからの仕事は、前職のシステム開発会社から依頼されたマニュアル制作や、前職の時の知り合いの会社から依頼されたシステム、知り合いから頼まれたウェブサイトの制作などだった。

小冊子や本の制作が仕事の中心になったのは、昨年からだ。
そもそもMacを最初に導入したのは、1990年に『KJ法研究』をDTPで制作するためで、その後もヒマラヤ保全協会の会報や山岳エコロジースクールの報告書を編集・制作していたし、それ以前に遡れば、大学のサークル誌やミニコミの編集長をしていたこともある。
サラリーマン時代も、マニュアルを作り続けてきた。
なので、冊子や本の編集・制作の経験は長いと言えば長いのだが。

今回、名刺の裏にメディアクラフトの業務内容を入れることにした。
「考えをまとめるお手伝い」「小さなメディアづくり」「ネットやIT活用のお手伝い」の3つだ。
まず一緒に何をしたいか考えをまとめ、それに最適なメディアを提案し、丁寧にやりとりしながらそのメディアを作り、日々活用できるところまでサポートするというのがメディアクラフトの仕事全体の流れだと思っている。
その時に大切にしたいのは、「丁寧にやりとりを重ねながら、育てるように作る」という姿勢だ。
私は農家の息子で、今も自家菜園を耕している。
種をまき、手入れし、収穫するようにメディアを作るというのが、自分の性に合っている。

そんな感じがロゴに入るといいのだが、それは欲張りだろうか?^^;