ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

最初の2割からあと13%の人が賛成するところまでやり続けられるかどうかが肝心

今日、コーツトで話をしていた時、岩田聡さんの言葉を紹介したくて、Twilogで検索しました。
twilog.org

検索したのは、以下の言葉です。
 

「新しい挑戦をしようとする…最初に賛成するのは2割,反対するのも2割くらい…頑張って努力していると,残りの6割の中で,ちょっとずつ賛成派が増えていく…その人数が,全体の1/3くらいになった瞬間が臨界点で,一気にムードが変わって,残りの6割だった人がほとんど賛成派になる」(岩田聡
 
「新しい試みの多くが失敗する理由は,その2割が33%になるまでの時間がない,待てないから…待てずにあきらめてしまうんですよ。新しいことをやるには時間が要るし,どうしても重たいものを引っ張らざるをえないんですけど,そこを耐えるのがね,やっぱり大変なんです」(岩田聡
 
「だから,まずは小さな結果を見てもらうことが大事なんですよ。そうすると,「あ,本当なんだ!」って信じてくれる人が増えて,それが一定数を超えたときに,ものすごい力を生むんです」(岩田聡
 
「みんなが「ええ,それって本当?」って思うことを,誰かが「いや,未来はこうなるんだ!」って言って最後までやり切るやるから,その人の存在価値があるんだと思うんです」(岩田聡

 
最初の2割からあと13%の人が賛成するところまでやり続けられるかどうかが肝心なんですよね。
 
岩田聡さんの言葉は、ほんとそうだな!と思うものが多いです。
以下、これ以外の言葉も転載しておきます。
 

子供から学生時代の一番の強みというのは、"時間は山ほどある"ということ。その時間に夢中でやったことがその人の本質を作っていく。子供の時間を奪ってはいけないと、岩田聡氏のインタビューを読んで思った。 #子育て
 
「成長する人っていうのは,「自分の担当領域部分以外にどれぐらいの野次馬根性と興味があるのか」っていう部分が結構重要」(岩田聡http://ow.ly/Gukof
 
「自分がやっていることが,周りの人にどういう影響を与えて,それは全体のなかでどういう位置づけになっていて,自分の担当以外の場所では何をやっていて,どんな問題があるのか…まで興味を持って踏み込んで行く人っていうのは,やっぱり同じ経験をしても,成長の度合いが違う」(岩田聡
 
「仕事というのは「得意なこと」をやった方がいいんです。好きだけど得意じゃないことに溺れると,仕事っておかしくなることが多い」(岩田聡
「自分の労力の割に周りの人がすごくありがたがってくれたり,喜んでくれたりすることってあるじゃないですか。要するにね,「それがその人の得意な仕事なんだ」」(岩田聡
 
「「“労力の割に周りが認めてくれること”が,きっとあなたに向いてること。それが“自分の強み”を見つける分かりやすい方法だよ!」って,いつも学生さんに喋ってるんですね。「さっさと得意なことが分かった方が,人生はいいぞ!」って」(岩田聡

1泊2日で「一年を振り返り次の一年を描く」ワークショップを

「一年を振り返り次の一年を描く」というテーマなら、時間があるなら1泊2日でやるのがベストでしょうね。
 
<1日目>
12時頃集合
一緒にランチを食べながら、近況のシェア
13時半頃から16時半頃の3時間で「一年を振り返る」図解を作る
16時半〜17時 評価し、10大ニュースをまとめる
17時〜18時頃 各自のその一年を10分くらいかけて語るのを聴き合う
18時頃から夕ごはんを食べながら、語り合う
 
<2日目>
9時頃から12時頃 みんなで「今年一年を楽しく実り多いものにするにはどうしたらいいか」を図解を作りながら考える。
(お昼ごはん)
13時頃から16時頃の3時間で「一年を描く」図解を作る
16時〜16時半頃 評価し、10の目標を立てる
16時半〜17時頃 各自が今年一年をどう過ごしたいかを語るのを聴き合う
17時頃終了
 
こんなスケジュールはどうでしょう?
このロングバージョンと1日でやるショートバージョンを来年はやってみたいです。

2/6のKJ法ワークショップを終えて

2/6に東京でKJ法を伝えるワークショップを久しぶりにやった。
www.facebook.com
 
KJ法の「花火」技法で2019年を描きながら、KJ法を身につけていただくという趣旨の会だ。
午前中に「どんな目標を立てれば、毎日をワクワクと過ごせ、結果的に実り多い一年になるのか?」を皆で図解を作りながら考えた。
(実際には延びて、午後までかかったが)
KJ法は、それを使う感覚が肝で、その感覚は一緒に図解を作ることでしか伝わらないと思っているので、私が中心となって一緒に図解を作った。
そして、午後、個々人が午前中に学んだ「花火」技法で2019年を描きながら、その感覚を確かめるという流れにした。
 
配布した資料は54ページ、それに補足資料として「正解のない問題に答えを見出していくのがKJ法」というA4一枚の資料、加藤哲夫さんの「多様な意見やアイディアが消えていくワークショップ」という資料を付けた。
 
ワークショップのプログラム自体は、2011年から5回担当した社会教育主事講習会での学習の振り返りプログラム(100人規模を対象)でブラッシュアップしてきたものなので、特に心配はしていなかったが、会場の都合でそのプログラムを9時半から16時という短い時間の中で完了させなければいけないという制約に不安を感じていた。
案の定、駆け足になったり、完全に個人図解を作りきるところまで行かなかったりはしたが、とりあえずはグループ作業で図解を作り(最後は私が仕上げた)、参加者のみなさんに図解を作っていただいて、各人がその内容を発表して終了することができた。
 
私としては、伝えられた部分はあったものの、伝えきれなかった感が残ったのだが、その後参加者のみなさんがシェアしてくださった感想や体験を読むと、KJ法を使う感覚はしっかりと伝わったようで、早速自分でやってみようとされている様子が嬉しかった。
 
blog.joyliving.org

hitotobi.hatenadiary.jp

https://www.facebook.com/kumiko.ter/posts/2200247123396891
 
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1071698523014265&id=100005223821230
 
https://www.facebook.com/tsukasa0321/posts/1999775650134972
 
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2025094500872068&set=a.203054803076056
 
今までいろんな場で一緒に図解を作ったり、KJ法を伝えたりしてきたが、ここまで深く受け取っていただけたことはないように思い、しみじみと余韻にひたっている。
 
しかし、まだKJ法を使う感覚を十分に伝えきれない感は残ったので、これを機に2013年から休止している「図解を作りながら考えを深める会」を再開しようと決意した。
www.facebook.com

 
今のところ、基本的には東京で毎月同じ日に(第3水曜日)、同じ場所で(できれば谷中のコーツトカフェで)やろうと思っている。
13時頃から17時頃までかけて、参加するみなさんにとって切実なテーマについてKJ法の花火という手法を使って図解を作りながら考えを深めていく。
 
※2012年から2013年にかけてやっていた時の様子をブログに書いたのを読んでいただければ、どんな感じか伝わるかな?
munaken.hatenablog.jp

 
定員は私も含めて6人にする予定。
 
今年は、月に1回「図解を作りながら考えを深める会」を、3ヶ月に1回KJ法講習会を開いて認知度を高めつつ、適宜個人やグループ、会社からKJ法を使って考えをまとめる場のファシリテーションを受けるという形で、KJ法を仕事の柱に育てていこうと思っています。

光の春・音の春・気温の春

「光の春・音の春・気温の春」
http://www.ebayama.jp/merumaga/20060301.html

春とは言え気温は低いため、人々は太陽の明るさで春を感じるのです。
雪解けの音、雪解け水で増水した川の音、鳥の鳴き声、雪で閉ざされた家から出て話し合う人の声など、いずれも春の到来を告げる「音の春」

 
今朝の陽射しには「光の春」が感じられます。
春の兆しがそこここに感じられる季節になってきました。
 
春を探してのお散歩が楽しいんですよね。
まずオオイヌノフグリの可憐な小さな花が咲き出し、ヨモギが顔を出し、ミモザが咲く。
動物園の裏の土手にスミレが咲き出すのは、もう少し先かな?
 
もがき平のフキノトウもそろそろ採り頃。
やっぱり春の味覚は、フキノトウの天ぷら。
フキノトウの天ぷらをつまみに富久心を飲む。
これぞ、ひたちの春の楽しみですね!

2019年を描きながらKJ法を身につけるワークショップ

村上春樹さんの『村上ラヂオ』に「スーツの話」という文章がある。
その中の以下の文章をことあるごとに思い出す。

人間の実体というのはいくら年齢を重ねても、それほど変わらない…しかしそれとは逆に「べつに変わらなくてもいいや」と思っていると、不思議に人は変わっていくものだ。(p.12)

つきあいの長い友人たちを見ていて「人間の実体というのはいくら年齢を重ねても、それほど変わらない」と思うことがよくある。
忙しい人はいつでも忙しい。
自分にしても、こうなりたいと思っていてもなかなかなれないことはよくある。
それではいけないと思って、目標を立てて頑張っても、なかなか続かず、元の木阿弥となる。
 
「べつに変わらなくてもいいや」というのは、そういう自分を含めてまるごとの自分をそのまま受け入れるということなのだろう。
まるごとの自分をそのまま受け入れ、「ここにいる自分の小さな変化に目を向けその一つひとつを大切にしながら生きていく」中で人は変わっていくという側面が大きいのだろう。
 
では、目標には意味はないのか?
というと、そういうわけでもないように思う。
私はひたちに移り住んでから10年ほど畑をやっているが、何の見通しもないままその時々に作業をしても実りはそれほど得られないだろうというのは実感としてよくわかる。
 
『生きがいについて』という本で神谷美恵子さんがこう書いている。

ひとは自分が何かにむかって前進していると感じられるときにのみ、その努力や苦しみも目標への道程として、生命の感じとしてうけとめるのである。(p.27)

目標を立てそれに向かって前進しているという実感を持てるということがひとを生き生きとさせるという側面もある。
 
また『100分de名著 スピノザ エチカ』に「与えられている条件のもとで、その条件にしたがって、自分の力をうまく発揮できること」こそが自由だというような文章がある。
自分に与えられている条件を見極め、次の一歩を導くのが目標なのではないだろうか?
 
2月初旬のワークショップは、参加者が2018年の自分の10大ニュースを語ることで自分の今の思いや与えられている条件を確認することから始める。
次にその条件のもとで、その条件にしたがって自分の力をうまく発揮できる目標とはどんな目標なのかをみなでKJ法の花火という手法で考える。(ここでKJ法の花火の勘所、ラベルをグループ化して表札をつける感覚を伝える)
そして、午後から各人がKJ法の花火という手法で自らの2019年を描く図解を作り、衆目評価を加え、2019年の10の目標にまでまとめ、それをシェアすることでワークショップを終える。
 
具体的には、以下のような流れを考えている。
 
10:00 はじめに:このワークショップの目的
10:10 参加者が2018年を振り返りつつ自己紹介する
   ・名前と住んでいる場所
   ・今回のワークショップになぜ参加したか?
   ・2018年の10大ニュース(事前に考えておいてもらう)
10:30 手法とプログラムの流れの説明
10:40 「自分の活動能力を増大させる目標とは?」というテーマでみなで花火図解を作る(FBでイベントページを立ち上げ、事前に意見を出し、24のラベルにピックアップするところまでやっておく)
12:30 お昼休憩
13:30 各自KJ法の花火で2019年を描く→衆目評価→2019年の10の夢をまとめる
17:00 各自の2019年の10の夢を語る
17:20 感想のシェア
17:30 終了
18:00 希望者で懇親会
 
こんな感じのプログラムがいいかな?
と今は思っているけれど、どうだろう?

肚に落ちたとき自然と内側も外側も解決する

2006年1月、派遣で勤めていたマニュアル制作会社の契約が終了し、次の勤め先を探していました。
数ヶ月間、考え続けた末、自分の中で働く職場のイメージがはっきりした時、まさにそういう職場に就職することができました。
その時の経験から、「ありありとその姿がイメージできれば実現する」という確信めいたものがあります。
 
2月初めのワークショップでやるべきことは、もしかしたら「今年のクリスマスの時期に自分がこうありたいと思う姿」をありありと描くことなのかもしれないなと思い始めています。
 
以下が2006年3月10日のmixi日記です。

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その時々に、必ず、そのときの自分にぴったりの、無理のない次の一歩がある。それを見つけることが肝心だ。
そう思いながら、この数ヶ月間過ごしてきた。
 
1月末、3月いっぱいで今行っている会社との契約が終了することを知った。遊んで暮らせるほどの余裕はないので、次の職場を見つけなければいけない。いったい自分は何ができ、何をやりたいのだろう?
 
次の職場をネットなどで探しながら、4月から働く職場のイメージを描き続けた。その結果、はっきりしてきたのは、以下のポイントだ。
 
・「ものづくりの心」がある。
・現場に近い(開発者や顧客に近いところで仕事ができる)。
・マニュアルをサポートシステム全体、そして、製品開発にまでつなげて考える視野がある。
・全員の顔が見える規模。
・上司や一緒に働く仲間と共感できる。
・自分の呼吸(マイペース)で仕事ができる。
・未来に関わる仕事をしている。
 
やはり自分がやりたいのは、「現場の情報を元に何かを創り上げていく」ということなんだ。そういうところでこそ、自分の本来の持ち味が発揮できる。もうそろそろ、そういう自分の本来の流れに戻ろう。そう心が決まった。
 
具体的には、「メーカー内で自社製品のマニュアル制作やサポート、トレーニングなどをする仕事」をやろう。
 
ここまではっきりしてきたら、働きたい会社がネットで見つかった。今週の月曜日に履歴書と職務経歴書を送ったところ、書類選考はパスし、来週一次面接を受けることになった。
あとは、それに向けて、ポートフォリオを作ったり、今までやってきた仕事の資料やサポートシステムに関する資料を読み、準備をするだけだ。
 
迷ったり、困ったりすると、いつも相談に乗ってもらう友達がいる。その友達が、この前、「肚に落ちたとき自然と内側も外側も解決する」と言っていたけど、本当だなぁ。

今このときに耳を澄まし、見えてきた小さな一歩をゆっくりていねいに歩み続けていきたいと思う。
 
『モモ』の「さかさま小路」の話がいつも頭にある。
「さかさま小路」では、急げば急ぐほど先に進めず、ゆっくり歩けば歩くほど先に進めるのだ。
 
実際もそうなんじゃないかなぁ。

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思いと夢を共有し、お互いに応援し合えるような場づくりを

「ひたちワクワク未来会議」でやろうとしていたことは、大切なことだと今もブログ記事のタイトルを見て思う。
munaken.hatenablog.jp

 
でも、大きな絵を描いても、それはワクワクする未来を開く道へ導くことには直接はつながらないと実際にやってみて思う。
今考えているのは、地域でがんばろうと思っている人たちがそれぞれの思いと夢を共有し、お互いに応援し合えるような場づくりができないか?
ということ。
 
2/6に東京で「それぞれの思いと夢を共有し、お互いに応援し合えるような場づくり」をKJ法の研修という形でやってみることになっているので、それをひたちでもやれないかな?
と夢想しています。
 
こういうことは、自分ひとりでやろうとしても無理があるので、やってみたいと手をあげてくれる人がいればなのですが。