ひたちで小さなメディアをつくる

居心地のいい場をつくるために”小さなメディア”がどんな役割を果たすことができるか、日々の試行錯誤を綴っています。

まずは自分の基盤となる豊かな記憶を育てることが大切

豊かな記憶を育てる。
その記憶に支えられて、地に足のついた今を自信を持って生き、ワクワクする未来へのヴィジョンが持てるのではないだろうか?
まずは自分の基盤となる豊かな記憶を育てることが大切なんじゃないかな?
その記憶を支えるのが「風景」なのかも。

来年の春は風流物の春になりそう

2009年にひたちに移り住んで以来、2011年のさくら祭りと例大祭、2015年のさくら祭りの3回の日立風流物公演に作者グループの一員として参加しました。
2011年に参加した時のことを妻が『ひたち帖2013年冬号』で書きました。

 
FBの「過去のこの日」を読んでいたら、2015年に日立風流物について連続投稿していたので、参考までに再掲します。
私は、義父が代々風流物を伝えている家の長男だという縁で、北町の作者グループに属しています。
来年のさくら祭りでの公演は、わが北町の番。
そして、5月には大雄院通りに4町の山車が勢ぞろいする例大祭もあります。
来年の春は、風流物一色になりそうな予感。
 

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江戸時代から続く日立風流物が今年も4/4(土)と5(土)のさくら祭りで上演されます。(会場は、平和通りと教育会館通りの交差点)
今年はわが北町の番で、本日北町祭事部の打合せがあり、本番までのスケジュールが決まりました。 #ひたち帖 #日立風流物
 
日立風流物は、大きな山車にのったからくり人形劇。山車には表山と裏山の二つの舞台があり、表山では武士の合戦記、裏山では民話などが演じられる。表山のお話が終わると、大きな山車が引き回され、場面転換が行われる。 #ひたち帖 #日立風流物
 
日立風流物は、国とユネスコ無形文化財で、北町の山車は国の有形文化財に指定されている。 http://ow.ly/J3iHC http://ow.ly/J3iIV http://ow.ly/J3iPn #ひたち帖 #日立風流物
 
公演は、4/4(土)は、13時〜、16時〜、19時〜の3回。4/5(日)は13時〜、15時〜の2回で、それぞれその30分前から子供鳴り物が演じられる。 #ひたち帖 #日立風流物
 
私は作者グループに所属し、例年通りであれば裏山の花咲かじいさんの馬を演じる。山車は高さが15メートルにもなる大きなもの。これを町内の大工の棟梁の指揮の下、みんなで組み立てる。 #ひたち帖 #日立風流物
 
3/8には作者グループの打合せ。山車の組み立ては3/14に山車に使う藤蔓を山に切りに行くところから始まり、3/31に神峰神社の倉庫から蔵出し、4/1〜3の3日間かけて、町内の人だけで山車を組み立てる。 #ひたち帖 #日立風流物
 
日立風流物は、北町、東町、西町、本町の町内単位で担ってきた。しかし、担い手の不足から、山車を引く屋形グループには北町と関係のない一般の方の参加も可能にするとのこと。今年は、より開かれた日立風流物になりそうだ。 #ひたち帖 #日立風流物
 
3/7(土)には「風流物あやつり人形作り」が郷土博物館で開催され、これも一般の方の参加が可能。午後1時〜4時、材料費千円で参加可能(先着10組)。申込みは電話で郷土博物館まで(0294-23-3281)。 #ひたち帖 #日立風流物

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「山車が変形する「からくり」とは?!
人形が瞬く間に変化する!
日立風流物(神峰神社大祭礼)
茨城県, 日立市
https://ohmatsuri.com/…/art…/ibaraki-kamine-shrine-daisairei

最後まで丁寧にやりきろう!

「新しい挑戦をしようとする…最初に賛成するのは2割,反対するのも2割くらい…頑張って努力していると,残りの6割の中で,ちょっとずつ賛成派が増えていく…その人数が,全体の1/3くらいになった瞬間が臨界点で,一気にムードが変わって,残りの6割だった人がほとんど賛成派になる」(岩田聡
 
「新しい試みの多くが失敗する理由は,その2割が33%になるまでの時間がない,待てないから…待てずにあきらめてしまうんですよ。新しいことをやるには時間が要るし,どうしても重たいものを引っ張らざるをえないんですけど,そこを耐えるのがね,やっぱり大変なんです」(岩田聡
 
「だから,まずは小さな結果を見てもらうことが大事なんですよ。そうすると,「あ,本当なんだ!」って信じてくれる人が増えて,それが一定数を超えたときに,ものすごい力を生むんです」(岩田聡
 
「みんなが「ええ,それって本当?」って思うことを,誰かが「いや,未来はこうなるんだ!」って言って最後までやり切るから,その人の存在価値があるんだと思うんです」(岩田聡
http://www.4gamer.net/games/999/G999905/20141226033/

 
岩田さんの上記の言葉は、読んで以来ずっと頭にある。
この言葉を支えに大煙突マップ制作プロジェクトを最後までやりきろう!
と決意を新たにする朝です。

日本の最良の部分というのは、身体文化の世界なんだろうな

「定価0円の本? - 塩野米松さんの『中国の職人』をみんなで読もう」
www.1101.com

めっちゃおもしろいです!
日本の最良の部分は、こういう職人の世界にあると思うのだけれど、それがいま失われつつある。
この伝統は、どうしたら後世につないでいけるんでしょうね?

 
「大切なものは、人から人にしか伝わらない」というのは、耳と聲プロジェクトを10年間主宰してきて痛感していることでもあります。
ear-voice.info

どうしたら日原先生の経験を後世に残しつないでいけるかは、私の課題です。
 
日本の最良の部分というのは、身体文化の世界なんだろうなと常々感じています。

対話の中から未来へのストーリーを考える時期がやってきた

最近、いろんなところで聞くのは、「ひたちにも魅力ある場所や活動はたくさんあるのだけれど、点のままでつながっていない。それをつなぐルートやストーリーがほしい」という意見だ。
この前のインパクトの方々とのミーティングでは、「KJ法を使ってその魅力ある場所や活動をつなぐストーリーができないか?」という課題をいただいた。
昨日参加した共楽館シンポジウムでも、「共楽館が点のままでは弱い。共楽館の活動が時間的・空間的に広がる活動であってほしい」という意見が講師の苅谷先生や会場から出た。
ひたちで今求められているのは、いろんな場所や活動をつなぐストーリーのようだ。
 
今私が取り組んでいる大煙突マップの制作と大煙突マップを使ったまちあるきコースの考案というのは、いろんな場所や活動を空間的・時間的につなぐ試みという捉え方もできるなと思う。
 
※ブログに書いた「大煙突マッププロジェクトへの想い」をご覧ください。
 
munaken.hatenablog.jp

 
また、昨日シンポジウムを聴きながら、そういえば以前ひたちの魅力をまとめるトライをしたなということを思い出した。
吉成美里さんが2013年のさくらまつりで実施した「いいとこさくらアンケート」の回答をまとめるのをKJ法で手伝ったことがある。
f:id:munakata_kenken:20180212010108j:plain
 
「今までは何が正しいか、正しくないかを議論し続けてきたが、これからは何が大切かを議論しあっていくべきではないか。大切なものは人それぞれ違うだろうが、その意見を出し合って、未来についてディスカッションしていくことが重要だ」(内山節)
 
以前、「日常の場ではなかなか深く考えられないテーマをみんなでKJ法の手順に従って意見を出し合い、図解を作りながら対話を深めていくことで参加者個々人の認識が変わると自ずと行動も変わっていくのではないだろうか?」という仮説を検証するため、「図解を作りながら考えを深める会」をやっていた。
www.facebook.com

 
そろそろそういう会をひたちでもやって、みんなが何を大切に思い、どんな町にしていきたいのかということを語り合い、未来へのストーリーをつくっていく時が来ているように感じる。

言い出しっぺになることで得られるもの

「「オッケー!」と言って本気で取り組めるアイディアを、
じっと待ってるよりも、じぶんでやりたいことを探せ…
あれをしたい、これをしよう、と、誘う側に立候補した。
だからこそ、少しずつでも仲間が集まったんだよね」(糸井重里
今大煙突マップ制作プロジェクトでこの言葉を味わっています。

ゴミを見つけたら黙って拾おう

いつものように駅前でゴミ拾いをしていると、「ここにも吸い殻が落ちているわよ。なんでこんなところに捨てるんでしょうね」と語りかけてきたおばさん。
「そんな文句を言う前にあなたが拾えばいいのでは?」と思ったが、おばさんはそのまま通り過ぎて行った。
文句ばかりで身体が動かない人が多いんだろうな。

私がゴミを拾っている姿を見たら、黙って自分もゴミを拾うような人と私は友達になりたいし、一緒に何かをやりたい。